高倉健 研究

高倉健

今までに日本アカデミー主演男優賞を4回、ブルーリボン賞を2回も受賞するなど

人気だけではなく演技力にも定評のある日本映画界を代表する俳優である。

今年で81歳を迎えた。

愚直で不器用な男性のイメージが強く

僕だけではなく、多くの日本人のあこがれの的となっている。


実は昨年までは全くといっていいほど高倉健には興味がなく

彼の主演映画もほとんど見た事がなかった。

では、なぜ、急に興味が沸いてきたのかといえば

僕の尊敬している「たけし」のあるコメントがきっかけだった。

「いつか健さんの映画が撮りたい。」

その言葉から

(たけしが想いを馳せている健さんとはどんな人なのだろう?)

と興味が沸いてきたのだ。


早速、ビデオレンタル店へ行き、

健さん主演のDVDを数本レンタルした。

手にしたのは

「ブラックレイン」「ホタル」「千里をかける」の3本。

特に「単騎、千里をかける」がすばらしかった。


監督は中国を代表する巨匠チャンイーモウ氏。

ハリウッド映画世代の僕からしてみれば

内容は非常に地味で映像もシンプルな作品な為

わくわくどきどきと興奮するような場面はなかったのだが

とにかく彼の圧倒的な存在感がすばらしかった。


中国の人たちは、誰でも高倉健さんを知っているという。

しかも憧れの大スターだという。

なぜかといえば、これには理由がある。

日本文化を排除していた文化大革命が終息し

中国で最初に公開された日本映画が

高倉健が主演の「君よ噴怒の河を渡れ」だったからだ。

日本の娯楽映画は中国人を夢中にさせた。

およそ当時の中国人の半分以上がこの映画を観たと言われている。

だから、その主人公を演じた高倉健に自然と注目が集まり

多くの中国人があこがれを抱いたのだろう。

その中の一人に当時中学生であった

中国の巨匠チャン・イーモウ監督がいた。

尊敬して止まない高倉健主役の念願の映画がその

「単騎、千里をかける」である。

ぜひ、見てほしい。


もしかしたら健さんが日本の首相になれば

中国はもちろん

他国間交渉がスムーズとなり

多くの国際問題が解消されるのかもしれない。


高倉健北野武は日本の至宝である。

いつまでも元気で現役をつづけてほしい。

                    渡部