息子との休日

今週の火曜日

息子の哲平と二人で茶畑の草とりに行ってきました。


畑に着くと

茶畑は枯れ草と笹の葉に覆われ

かなりひどい状況になっていました。

茶畑の惨状にため息をついている僕をよそに

哲平は一昨年に亡くなった飼い猫の墓を必死で探していました。

「かすけとかんじの墓を早く探してあげなくちゃ。」

と真剣な表情で枯草を手で掻き分けていました。

その状況を目にした僕は自然と身体が動き

気がつけば哲平と同じように猫の墓の上に覆いかぶさっている枯草を掻き分けていました。

「かんじ、かすけ、待ってろよ。今、出してやるからな。」

と呟きながら哲平と必死で枯草を掻き分け続けました。

それから1分後のことです。

2匹の墓石が出てきました。

その瞬間

「おとうちゃん、あったよ。あったよ。」

と満面の笑みで哲平が教えてくれました。


うれしかったです。感動しました。


不謹慎かもしれませんが

飼い猫の墓が見つかった事ではなくて

息子の墓を見つけようと必死にがんばっていた行為に対して

うれしさが込み上げてきました。

「哲平のおかげで墓がきれいになったな。かんじもかすけも天国で喜んでいるよな。」

と話すとうれしそうに

「うん、そうだね。」

と答えながら手を合わせていました。


息子の成長を感じた一日のはじまり。

その後は青空の下

茶畑で親子二人

草刈りと肥料まきに精をだしました。


二人の絆がより深まった貴重な一日となりました。

                       渡部