75kg-60kg=15kg=渡部ノルマ君

大阪市立松虫中学校の陸上競技部を、7年間で13回、日本一に導いた元中学校教諭の原田隆史氏の著書「カリスマ体育教師の常勝教育」に大きな影響を受けた私は、その教育手法の一つである目標設定用紙の活用について、自分はもちろん、こだま職員にもすぐれた効果が期待できるだろうと、半年前にみんなに勧めてみました。その時に、参考になればとの親切心から(自分で言うのもなんですが・・・。)目標設定用紙にそって自分の具体的な目標を短期と長期の2種類に分けて書きこんだ用紙を配りました。その中の短期目標の一つに「来年の3月31日までに体重を10kg減らし、60kgにします。」というのがありました。実は、当初は本気でその課題に取り組もうと思っていたのですが、私の提案した設定用紙の活用に対する職員の反応は鈍く、みんなの記憶がうすれるに比例して、私の闘志も弱まってしまいました。

しかし、吉田さんは忘れていなかった。先日、「渡部さん、たしか、3月中に60kgに体重を落とします。と約束したよね。」と突然、きりだされたのです。「わちゃ~。一番、忘れて欲しかった人に覚えられていたよ~。何とか、ごまかさなきゃ。」と危機感をいだき、口八丁手八丁で難を逃れようと奮闘したのにもかかわらず、「今度の職員会で、みんなの前で体重計に乗ってください。」とあっさりと最後通告を受けてしまいました。

もう、こうなれば覚悟を決めなければなりません。「よ~し、やったろうじゃないか~。」と再び、私の闘志に火がついたのです。たかだか、10kg。ボクシング経験者の自分にとって、十分、クリアできる数字だよ。」と余裕すら感じました。

「とりあえず、今の体重を量ってみるか。多分、69kgぐらいだろう。」と軽い気持ちでのってみたところ・・・・。「えっ~~~。」 一緒に体重計を興味本位で眺めていたこだま職員から驚きの声があがりました。な、なんと体重が75kgもあるではないですか~。

毎日コツコツと夕食後に食べていたファミリーマートのコロッケが確実に私の肉体へと吸収され体重増に貢献したのでしょう。にっくきはファミマコロッケです。「このやろ~。安いうえに、うまいからだよ~。ファミコロ~。責任をどうとってくれるんだ~。」と怒りの矛先をコロッケにむけてしまう情けない渡部でした。

1ヶ月15kgの減量なんて、力石徹でも難しいのではないでしょうか?しかし、もし、このとてつもない過酷な目標をクリアできたとしたら・・・・。自分の人生は大きく変わるような気がします。まずは、こだま職員の私に対する眼差しが暖かくなるのではないでしょうか?「渡部さん、やるじゃない。本当に感動したよ。ありがとう。これからもよろしく。」と涙を流しながら、ハグしてくれる。そんな妄想を今現在、いだいています。

運命の日まで、あと【28日】。乞、ご期待。

                                                  渡部