父親の仕事をみせる・・・!

 北京オリンピックの話題をもう一つ!

今回の日本柔道はあまり振るいませんでしたが、

その中で男子60キロ級の内柴選手が金メダルを取ったシーンは感動的でした。

勝戦で勝って優勝を決めて控え室に帰るとき、

観客席にいる息子さんに向かって「ひかる~、ひかる~」

と両手を振って呼んでいました。

苦しいとき悲しいとき嬉しいときに家族の存在は本当に大きいものです。

内柴選手もスランプになったとき支えてくれたのは奥さんだったようです。

それに何よりも一人息子のひかる君に、父親の仕事を見せてやりたかった、というのが支えになったようです。

自分の仕事は柔道だから、オリンピックで金メダルを取るところを見せてやるんだと決意したようです。

 立派です。


 彼にはとうてい及びませんが、私も同じように親の仕事を子供に見せてやりたい。

子供に、父が何をしてきたかちゃんとわかっていて欲しいと思いました。

長女は作業所にもよく連れていって、牛乳パックを再生してつくるはがき作りをしたり、

バザーや販売にも一緒に出かけました。

きっと一緒にいることで父の仕事をわっかてくれるだろうと思ってのことでした。

 幸い、よく話も聞いてくれたので、大きくなったときに

お父さんのような旦那さんだと生活していけないから、

おかあさんの様に自分で生活できるような仕事をしていくんだよとも話しました。


 私の父は夏場は米を作り、冬場は島の酒屋で杜氏の仕事をしていました。

子供の目から見ても上手な生き方をしているとは思えませんでしたが、

無理をせず、自分ができることを誠実にやっているような父でした。

そんな父に、高校卒業のときには「父のようになりたくないから大学に行く」

と大見得を切りました。

 大学に入ってから、平凡に生きる父の大変さを少し感じたものです。


 ありがたいことに、いつも子供たちから見える場所で仕事ができ幸せに感じています。

子供たちは父の仕事をみて、どう感じてくれているのでしょう。

       父親ぶる山田