オシム、ありがとう。
サッカー日本代表監督のオシムが急性脳梗塞の為倒れた。僕は送迎中の車中のラジオでそのニュースを聞いた。ショックだった。
なぜなら、僕はオシム監督が大好きだからだ。会ったこともないし、話をしたこともないのに、なぜかオシム監督には共感でき
た。試合も今までの日本代表の中では一番興奮して応援していた。7月に開催されたアジアカップでは日本が勝つと狂喜乱舞し
祝杯をあげ、負けると即テレビを消し、やけ酒をくらった。
「厳しい言葉の中にやさしさがあり、やさしい言葉の中に厳しさがある。」という名言があるが、オシムの言葉はまさにその名言
そのものだったような気がする。また元気になってたくさんのオシムの言葉を聞かせてほしい。そしてあの猫背をピッチで見せて
ほしい。
川渕キャプテンと田嶋専務理事が男泣きをしていた。本当に心のそこからオシムを想う気持ちが伝わってきた。川渕キャプテンの
「今は代表のことなどどうでもよい。とにかくオシム監督が無事に回復することを願う。」という言葉に胸をうたれた。また、その
オシム監督がいかに愛されていたか、多くの日本人にも伝わったことだろう。
オシムは祖国では他民族国家ゆえのあらゆる圧力と戦い、また日本では目に見えない敵と戦っていたのではないか?ある意味、旧
ユーゴ時代の戦いよりも、現日本での戦いの方が精神的負担は大きかったのかもしれない。だから、オシム監督にとって今一番大切
な薬は、その戦いから開放してあげることかもしれない。
オシム監督、あなたは祖国同様に日本を愛してくれました。そして命を懸けて、めいいっぱいの愛情を注いで日本代表を育ててくれました。
本当にありがとうございます。とにかく、今はゆっくりとお休みください。
情と義の紳士 オシムへ
渡部より