合理的配慮

合理的配慮という言葉、その考え方が浸透してきた。


先日、ある会議において利用者のかたと面談をした際に、

利用者本人から、自分の要望や自分の困っていることなどを

伝えられる場面があった。

緊張しすぎないよう事前に紙面にまとめているものの

話すときはすこしふるえているようにも思えた。


要望をきき、うなずき、それに対して支援者や事業所としての対応などを伝えた。そして、その要望について2、3質問をしてみた。

そうすると、これまでの社会的な経験の少なさからくる、一種の自信のなさのようなものがあると推察したので、

段階をおった経験を積み重ねることや、寄り添って一緒にやっていくことを伝えると、とても安堵したような表情をしてくれた。


これからの障がい福祉サービスは

このように、

利用者本人が「こんなことに配慮してほしい」

「こんなことが苦手なのでわかってほしい」などと

直接いってもらえる機会がふえていくのだろう。

それらに対して、わたしたちはどのように返答していくか

技量が試されている。


また、そういった要望を直接言えない、伝えることに

困難さをもっている人はどうするのか。

これまでの経験や知識をフル活用し、

その人、その人をとりまく環境から将来をみすえた支援を考えていくこと。

それと同時に、安心してもらえたり、信頼してもらえる人間性が問われているようにも思える。

川上