相談しようそうしよう
市内の事業所の職員さんから相談したいことがあるとのことで
少し話をする機会があった。
ある利用者と関わっているが、
なかなか思ったように進展がないとのこと。
今の困っている現状をきかせてもらった。
どうしたらいいのか?という問いに
私も思いつく限りの返答をした。
ただ、直接、その対象となる利用者をみたこともないのに
なんとなくえらそうに話をしてしまったのではないかと
あとで少し反省してしまった。
そもそも私がどうこうできる立場でもないのに。
なぜ私に相談にきたのか?
私はそのあたりがいまだによくわかっていない。
そういえば、私も福祉の世界につとめはじめた数年後、
ある利用者の支援に行き詰まり、
事業所の外へおもむき、卒業した学校の恩師や
研修で出会った人などなど思いつく限りの人に今の現状を訴え、何かいい方法がないかとアドバイスを聞きまわったことがある。
今になって思えば、なんであんな所に相談にいったのだろうと思うこともあり、私の必死すぎた態度にあっけにとられた顔をしていた人もいたような気がする。
相談することで直接的な解決にはいたらなかったものの、
それがきっかけとなり、その利用者のとりまく状況が
キレイに書面に整理され、話すことができるようになり、
課題がみえてくるようになった。
それが一番の変化だったと思う。
その途端に、事態は好転しはじめたのだ。
そんな魔法のようなことが起こったものだから、
私は、人に相談することの大切さを
実感することができた。
今回相談にこられた職員さんは
また顔を出しますといってくれている。
聞いてあげることくらいしかできないけど
話すことで、今の現状や物事が整理され、
なにかすこしでも、解決の糸口やその利用者の笑顔を引き出す方法が
みつかれば幸いだと思う。
川上