いまさらだが面白く感じるようになる
大相撲3月場所が日曜日からはじまった。
今場所より希勢の里が横綱になり、相撲の歴史においても、
久しぶりの横綱4強という状態になったそうだ。
週末の夕方に、ご自宅にいって居宅サービスを提供しているお宅がある。その利用者さんが、とても相撲が好きなので、一緒に掃除をしている傍ら、ここ一番の勝負になると一緒にみてしまう。
もともと相撲に興味があったわけではない。
最初のころは、名前と顔も一致しないし、
テレビでCMに出ているお相撲さんくらいしか知らなかったのだが、
毎週そのご自宅でみかけるようになってからは、
ずいぶんと名前もわかるようになった。
まだまだ、取り組みの際のどこをみてよいのかよくわからない。
でも、ぶつかり合う前の緊張感や、気迫が伝わってくると
これはなんともおもしろいと思うようになった。
相撲をみるようになって、ついには休みの日にまで
テレビをつけるようになったり、
なにかと番付や勝敗をみるようになった。
そうこうしているうちに、その利用者さんとも
相撲を通して、会話が増えたように思う。
元来スポーツ全般が苦手な私でも
ちょっとしたきっかけで観るようになり、少し興味がわいた。
何事も食わず嫌いはよくないと思いながらも
苦手だと思っている事柄は、自分の凝り固まった思考そのものであり、
そうした場に身を置くことで
意外とすんなり受け入れることができたり
むしろ今までなかった興味や関心をもつことができる。
少し自分の視野が広がったと思えるときはとても気持ちがよいものだ。
頑なにならず。柔軟に。
川上