マスク

 今年から始まった「くろもじ茶」の作業では

マスクを着けて取り組んでいます。

マスクを着けても3秒ともたずに外してしまわれる

男性利用者さんがおられました。

そんな彼が最近は1度マスクを着けると10~20分

マスクを外さずに作業に取り組めるようになりました。

マスクを外されてもすぐに『着けて!』と職員に

マスクを渡されます。着けないといけない事は

彼も分かっておられると思います。

でも、口や鼻を覆ってしまう違和感や、マスクの中が

熱くなったり…私も不快に感じる事があるので、

彼が外したくなるのも分かります。

作業中の彼の様子を見ながら、職員で話をし

どうしたら長くマスクを着けていられるかを考えました。

マスクが湿っていたら新しいものに交換をしたり、

作業中なので、沢山のおしゃべりはしないけど、クスッ

と笑えたりチョッピリ嬉しくなるような楽しい雰囲気

で作業が進んでいくように心がけました。

彼は集中していると黙々と取り組まれるので、

材料が途切れないように準備しました。

はじめの頃は1時間とチョッとの作業時間に

何度も何度もマスクを着けたり外したりのやり取り

がありました。それでも、毎日続けることで

マスクをつけている時間が少しずつ長くなって

きています。

毎日それを続けていくことで、きっと彼は

作業の時間の間マスクを着けていられるように

なると思います。その時が来るまで根気よく

一緒に頑張っていこうと思います。    山岡