まっすぐに

初日は緊張からか、手が震えていた。

こちらも大丈夫かなと心配をした。


今週のあたまから、ポレポレの利用者が

施設外実習にでかけている。

毎日お仕事場を訪問して様子をうかがわさせていただいた。

日に日に場に、そして人に慣れ、作業を覚え自信をつけていく様を

毎日の変化とともに、こちらも気づくことができた。


ポレポレで作業をしている時は、

とっても自信にあふれ、あれこれ言わなくても、自分からすすんで

動いてくれることができる。

でも、一歩違う場所へいくと、またそれも一からのスタートとなる。

その中で、彼への支援について、これからの課題も見えてきた。

こんな関わりがこれから必要になるかもと、気づかせてくれることができた。


実習が終わり、ポレポレに顔を出してくれた際に

精一杯働いてきた疲れの中にも、なにか一つ達成感を得たような

そんな表情がみてとれるようになった。

今日彼の家族とも会い、様子をお伝えした。

家族もたった数日間のことなのに、その成長ぶりを、

ものすごくうれしそうに私からの話をきいてくださった。



明日、実習は最終日となる。

彼らと日々を共にしていると、ふと気づかされる。

何事も誠実にとりくみ、純粋にまっすぐに、生きている姿を

垣間みることができる。


そんな彼らに私はまた教えられた。

物事と正直にむきあう大切さ。

まっすぐ正しく生きていくことの大切さ。

見習っていきていきたい。

川上