新たな一面を見れた日

今日は移動支援でプールに行って来ました。

こだまから出発するとき「これからプールに行きますよ」

と言うと「うん」と頷いて椅子から立ち上がれます。

バスを乗り継いでいざプールへ!

更衣室に入ると少し緊張した顔に変身されますが…

段々着替えが終わっていく頃には笑い声に変わっているのです。


そして、プールへ入って行きます。苦手なシャワーも慣れてこられ

怖がられる事がなくなりました。

いつもならビート板を使って水中ウォーキングをするのですが、

今日はビート板を使わずにまずはヘルパーと手を繋いでウォーキングです。

50㍍歩いた所で今度は何も持たず利用者さん一人の力で歩いてみようとなりました。

もちろん前後にはヘルパーがしっかり付いてます。

見守るヘルパーにも力が入りました。

利用者さんの出来る力を信じて一歩一歩、

プールも真ん中辺りにくると深くなる所がありますが…

25㍍利用者さん一人の力で歩ききったのです。

自分で股の所を支えて歩かれる利用者さんに

私達ヘルパー二人は手を叩いて喜びました。

二人して涙を流して利用者さんと喜んだのです。

最後は150㍍を一人の力で歩かれました。

手を差しのべる事は簡単ですが、

出来ると信じる事で増えていく喜びがとても大きいって感じるプールでした。

夕方迎えに来られたお母さんに報告すると大変喜んでいただきました。

日々の活動でも利用者さんが出来る事につい手をさしのべてしまうけど、

利用者さんの出来る力を信じて活動の幅を増やしてあげたいと感じました。


曳野 美