今年最初に読んだ本を紹介します
「奇跡の人びと ~脳障害を乗り越えて~」 (中村尚樹:新潮文庫)
脳の病気にかかったり
不慮の事故で頭部に重症を負ったりして脳が傷つき
そのため全身麻痺になり
手や口さえも動かせなくなり
文字を書くことも 声を出すこともできなくなる
ある日突然 まったく違う世界に放りだされる
現代社会では誰もがこうした障害を負う可能性をもっている
読みはじめてから
すごく重い内容だなと感じました
そんな中で印象に残った事例をあげます
医師から植物状態になると言われていた男性はリハビリの努力の末
2年後在宅での生活をはじめ デイサービスに通うことになります
デイサービスの一番の特色が
障害のある人も「自己決定」できて当然という考えです
大型電気店に行ったり コンビニで立ち読みしたり 雨の日でも外に出る
その年代の人がやるふつうのことをして過ごします
「どんなに障害が重くても自発性がないということはない。言語や伝達のスキル
を手に入れていないため、自発性がうまく表現できないんです」
とデイサービスの所長は話されています
実はまだ読んでいる途中です
「もし 自分の身におきたら・・・」
「自分も通いたいと思えるデイサービスとは・・・」
そんなことを考えながら読んでいます
岩田