仕事をはじめたころの思い・・・

 みんなが同じように幸せになればいいのに・・・と

漠然と考えながらこの仕事を選んできた。

 施設の採用試験では見事に落とされ、就職浪人生活をしながら

在宅でいる障害者の方のお家をまわらせてもらった。

そのひとりに、同い年の男の方がいてとても衝撃を受けた。


自分は幼稚園や小学校・中学校と暗くなるまで走りまわり、楽しい生活をしていたのに

ひとりの男の子は「ずーとひとり家の中にいたんだー」

という思いが湧いてきてなんだかすまない気持ちになった。

一週間に1度、1時間ほどの訪問だったので、

なにも活動らしきことはしてあげられなかったけれど

「同級生だよ」という思いを持って横に座らせてもらった。


その時にも、みんな同じように幸せになればいいのに・・・と

いう思いを強く抱いた。


それ以来、「なんとかして行こうよ、なんとかなりますよ」と

突っ走ってきた。

自分では、協調しながらやってきたつもりなのに

周りには随分と迷惑をかけているようだ。



自分のことしか考えないような人が

周囲にいるようになると、なんだか距離をとりたくなってくる。

まだまだ修行が足りないのかも・・・





山田