大雪との格闘

今朝、予測どおりの大雪であり、6:40ぐらいに駐車場に向かい、雪をかきました。車上と入口付近の雪をかき、試運転のため出発。し、しかし、なかなか車が発進しません。しかし、冷静な自分がそこにいて、自然と体がハンドルをまっすぐにして、ゆっくりアクセルをふみこみました。すると「スススス」と車が前進。「おう、やったー。」とよろこんでいるのも束の間。今度は路上でスリップし、車が動かなくなりました。10分間、雪をかいたり、アクセルを踏み込んだりと、孤軍奮闘でがんばりました。その甲斐あって再び脱出に成功。何とか自宅前に到着し、奥さんを呼び、「お母ちゃん、この車は僕が乗るから、ライフに乗りない。」とやさしい心づかいを見せるものの、「大事な荷物が乗っとるけん!いいけん!」と予想外の反応でびっくりしました。反射的に「せっかく、お前のことを想って言っているのに何だよ~。もういいけん!このままでこだまにいくわ~。」と車を発進。しかし、ここでもタイヤがスリップ。その上、下半身はモモヒキをはいたままの情けない姿ではありませんか。しばらく呆然とハンドルをにぎっていたのです。さすがに気の毒に感じたようで、奥さんは申し訳なさそうに「ごめんね。落ちついて家にはいりなさい。」と手招きされました。無言で家に入る私。

その時です。それを玄関先から眺めていた長女と長男が「ごくろうさま。」と声をかけてくれたのです。今までの苦労が報われた一瞬でした。

10分後、元気なあいさつとともに、車を発進させた渡部健史でした。